玉城・岡崎組(沖縄尚学)テニス男子優勝 同校対決制し全国へ 県高校総体


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男子ダブルス決勝 息の合ったプレーで優勝した沖尚の玉城勇稀(左)、岡崎奎太組=26日、那覇市の奥武山公園庭球場(大城直也撮影)

 県高校総合体育大会は26日、テニスとバドミントンの2競技が行われた。テニスの男子ダブルスでは、玉城勇稀・岡崎奎太(沖縄尚学)が優勝。玉城はシングルスでも頂点に立ち、団体と合わせ3冠となった。女子シングルスは倉岡彩夏(沖尚)が初優勝を決めた。

 新型コロナウイルスの影響で2年ぶりの開催となったテニス男子ダブルスの決勝は、序盤の苦境をはねのけた玉城勇稀・岡崎奎太ペア(沖縄尚学)が同校対決を制し、初の栄冠を手にした。

 県内タイトルを数多く獲得し、九州や全国大会などで豊富な経験を積んできた2人だが、試合の開始直後は「(決勝で)勝ったら全国出場の1枠がもらえると思うと重圧があった」(岡崎)。決勝は普段の練習で勝てている相手との対戦だったが、序盤は2人の息が合わず、相手のプレッシャーに押されて苦しい展開を強いられた。

 それでも中盤以降は落ち着きを取り戻し、普段通りのプレーができた。ゲームカウント7―5とリードして「気持ちにも余裕ができて、自分たちの流れに持ってこられた」と玉城は振り返る。

 玉城が力強く重いサービスエースを決めて勢いづくと、前衛に入った岡崎のボレーも要所で決まり波に乗った。ストロークでも右利きの玉城、左利きの岡崎と異なるフォアの特性を生かし、相手のコースを突いて白星をたぐり寄せた。

 試合を終えた2人は「緊張した。相手も(全国を)狙っていたので、プレッシャーがすごかった」とほっとした様子で、勝利をかみしめた。
 (上江洲真梨子)