仲村(沖水)バドミントン男子V 団体・ダブルスの雪辱果たす 県高校総体


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バドミントン男子シングルス決勝 2―0のストレート勝ちで団体、ダブルスの雪辱を果たした沖縄水産の仲村尚泰=26日、那覇市民体育館(謝花史哲撮影)

 県高校総合体育大会は26日、テニスとバドミントンの2競技が行われた。バドミントン男子シングルスは仲村尚泰(沖縄水産)が栄冠を手にした。

 「無理をせず、決め急がず」。バドミントンの男子シングルス決勝。仲村尚泰(沖縄水産3年)は熱い気持ちを維持しながらも、冷静なプレーで試合をコントロールし、高校に入って初の優勝をつかみ取った。相手は団体とダブルスで敗北した南風原勢。一矢報い、両手でガッツポーズし歓喜の声を上げた。

 「(団体とダブルス)二つ取られて、これまで取られるわけにいかない」と気持ちを落ち着かせ、決勝に挑んだ。常に先行して1セット目を奪ったが、2セット目は序盤から一進一退が続く。

 11―9の2点リードで入ったインターバルの時、野原欣一監督からアドバイスを受け、気持ちが焦る悪い部分を修正できた。腰の疲労骨折を経験し、姿勢を意識したトレーニングで切れが増したというスマッシュを効果的に使った。フェイントにも惑わされず、丁寧にシャトルをさばき勝ちきった。

 大会前はいつも緊張し、特に今回は重圧を強く感じて、精神的に不安定になった。2週間前からスランプに陥ったという。野原監督は「不安もあったはずだが、決勝は落ち着いてやってくれた」とたたえた。全国出場を決め、仲村は「全国はつわものばかり。挑戦者として楽な気持ちで臨めるようにしたい」と、仲間の分も力を出し切ることを誓う。
 (謝花史哲)