泡盛「神泉」2年ぶり蒸留「思うようにできた」 事業継承し再開


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「初垂れ」の香りを確認する宮城剛工場長=24日、糸満市座波

 【糸満】2年ぶりに泡盛の製造を再開した糸満市座波の上原酒造で24日、泡盛「神泉」の蒸留が始まった。蒸留器の垂れ口からとれる最初の原酒「初垂(はなた)れ」が関係者に振る舞われた。

 宮城剛工場長は製造再開に当たって、「従来のような酒ができるか緊張した。雑みや雑臭がなく、思うようにできた」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。原酒に割り水をして度数を調整し、半年後に出荷される予定。

 上原酒造は泡盛の製造を継ぐ担い手がいなかった。2月に、おきなわワールド(南城市)など観光施設を運営する南都(那覇市、大城宗直社長)が、県事業引継ぎ支援センターの仲介で事業を継承。今月に入って製造を再開した。