沖縄県の玉城デニー知事は29日、オンラインで開かれた全国知事会の第23回新型コロナウイルス緊急対策本部で、「学校PCR支援チーム」を設置することを明らかにした。学校で感染者が出た場合、迅速な検査の実施を図るという。
県によると、コロナ対策の専門部署と教育庁の連携により、5人程度のチームで週明けからスタートする予定。感染拡大で保健所の濃厚接触者特定に時間がかかっているため、保健所の調査を待たずに学校と調整して検査を進めるという。
県内では10歳未満や10代の感染者が増加傾向にある。県立学校は31日から6月20日まで、原則として分散登校を実施する。部活動は原則休止だが、九州・全国大会の予選を兼ねた県大会やコンクールに出場する場合は、制限付きで認めている。29日からは県高校総合体育大会が本格的に始まった。
県の糸数公医療技監は「競技ごとのガイドラインがあり、予防していると聞いている。症状があるかないかをチェックし、試合の場で感染を広げないことが大事だ」と述べた。