那覇、水泳400mリレーで県新記録 県高校総体


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 県高校総合体育大会は30日、各地で行われ、水泳は400メートルフリーリレーで那覇が3分37秒46の県新記録で頂点に立った。

男子フリーリレー400メートル スタンドに向かってガッツポーズを決める那覇の(左から)市来政仁、大城渉星、照屋規翔、佐和田歩夢=30日、奥武山運動公園水泳プール(長嶺真輝撮影)

 2日間の競技日程の一番最後に行われた男子400メートルフリーリレー。那覇は先陣の大城渉星が1位でバトンをつないだが、目標の52秒台に届かず「悔しかった」。第2泳者の市来政仁は「最後まで気を抜かずに」とライバル・コザと競り合い、ほぼ同じタイミングで壁をタッチした。

 第3泳者の照屋規翔は、個人種目で優勝を重ねたメンバーの中で「プレッシャーがあった」と言うが、迫力の泳ぎでコザを圧倒する。ぐんぐんと差を広げ、初日に3冠を飾った絶対的エースの佐和田歩夢につないだ。

 盤石の展開に見えたが、この日、1500メートル自由形にも出場した佐和田は60メートル付近で「腕がパンパン」に。それでも「1500メートルの記録がダメダメだったので、リレーに全部ぶつけてやろうと思っていた」とアンカーの意地でさらに後続を引き離し、栄冠を手にした。

 結果、レース前の目標を上回る好タイムで9年ぶりに県記録を更新。佐和田は「安心して泳げた。記録を出せてよかった」と笑顔を見せた。レース後、スタンドに向かってガッツボーズを決める4人の表情には、強い達成感がにじんでいた。
 (長嶺真輝)

バタ100メートル 大城県高新V/後半勝負「作戦通り」
 

男子バタフライ100メートル ダイナミックな泳ぎを見せる大城渉星=30日、奥武山運動公園水泳プール

 男子バタフライ100メートルは、大城渉星(那覇)が県高校記録を0秒21塗り替える55秒74で頂点に立った。電光掲示板でタイムを確認し、右手で豪快にガッツポーズ。「後半勝負という作戦通りにいった」と満足そうに語った。

 県総体に向けて「どこで入水すればより水をかけるか」など、水面での上半身の動きを試行錯誤してきたという。「前半を楽に泳げたことが記録につながった」と効率のいい力の使い方が身に付いた。九州に向け「もっとパワーを付け、抵抗が少ないようにしたい」と向上を誓った。