県高校総合体育大会は30日、各地で行われ、新体操の女子は城間穂純(南風原2年)が2連覇した。
「完璧」ならずも安定演技
新体操女子個人は南風原の城間穂純が2連覇を果たした。大きなミスもなく安定した演技でフープ、リボンともに1位となり、総合で2位に約3ポイントの差をつけた。
連覇の重圧で、演技冒頭は体が思うように動かなかった。「硬くなってしまい、完璧ではなかったが、後半はダイナミックに楽しく演技できた」と振り返る。両種目の衣装は母・美智子さんがストーンを付けたもの。「母への感謝の気持ちも込めながら頑張れた。全国ではミスなく、リラックスして臨みたい」と語った。
(新垣若菜)
不安の本番 大技初成功/結成1ヵ月コザ、女子団体制す
新体操女子団体は、結成してわずか1カ月のコザが勝利を手にした。練習では完璧な演技ができず、不安を抱えたまま臨んだが、これまで成功できなかった大技も見事決めることができた。メンバー5人は「満足です」と口をそろえ、笑顔が絶えなかった。
大会が目前に迫る中、人数が足りず、参加も危ぶまれたが、直前でそろってどうにか団体を組むことができた。5人の中で団体経験者は一人だけ。技のタイミングを合わせることがなかなかできず「練習では、よくできたことなど一度もなかった」と部長の久高ひなたは振り返る。それでも、「コザらしく楽しく明るくいこう」と練習を重ねた。
本番では、手具の落下が1カ所あったものの、最大の見せ場である、手具を投げてキャッチする大技が初めて成功するなど、メンバー全員が「今までで一番」という演技ができた。久高が「全国ではノーミスの演技ができるよう頑張りたい」と語ると、ほかの4人も笑顔でうなずいた。
當原直子監督は「正直、自信は全くなかったが、目標を持って本当によく頑張ってくれた」とねぎらった。
(県総合運動公園体育館)
▽女子個人 (1)城間穂純(南風原)27・250(フープ14・800、リボン12・450)(2)喜納小百妃(コザ)24・100(13・700、10・400)(3)赤嶺まりん(北谷)21・000(12・050、8・950)