レスリング男子65キロ級 徳比嘉(南風原)が2連覇 県高校総体


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
個人対抗戦65キロ級 大城祐人(北部農林)の腰をホールドして攻める南風原の徳比嘉未仁=30日、南風原高校体育館(ジャン松元撮影)

 県高校総合体育大会は30日、各地で行われ、レスリングは男子65キロ級で徳比嘉未仁(南風原3年)が3勝し、2連覇した。

 終了ブザーが鳴った瞬間、力強く手をたたき優勝をかみしめた。65キロ級の徳比嘉未仁(南風原3年)が、昨年11月の新人大会で敗れた大城祐人(北部農林3年)を4―2で退け、総当たり戦で3戦全勝し頂点に立った。県総体2連覇に「喜びが爆発した」。

 初戦は緊張が出た。徐々に体が温まり、迎えた最終戦は大城との対戦。前半序盤に、持ち味のカウンターで素早く背後に回り2点を先取。「気持ち的に『次も取るぞ』と前向きになれた」と勢い付いた。

 「タックルがとにかく速い」という大城とは、1年の頃から競い合ってきた。新人大会で全く攻められないまま敗れた苦い経験もあった。後半に追いつかれ2―2の同点に。それでも「戦い方をイメージしてきた」と平常心を保ち、相手がタックルに入る瞬間を狙った。前半同様、背後を奪い2点を加えて逃げ切った。「全国、九州ともに上位を狙い、日々の練習に取り組みたい」と、さらなる高みを見据えた。
 (吉田早希)

個人対抗戦80キロ級 南風原の仲松天希(下)の腰をホールドして攻める北部農林の長谷川晴也=30日、南風原高校体育館(ジャン松元撮影)

◆焦らず自分のプレー

 男子80キロ級で優勝した長谷川晴也(北部農林1年)の話 試合が始まると緊張がほぐれ、練習を重ねてきたタックルで得点を重ねた。1試合目は先制を許したが、焦らず自分のプレーを突き通した。攻めるタイミングを狙い、冷静な試合展開ができた。

◆技術を一層磨きたい

 女子57キロ級で認定優勝した金城里音(浦添工3年)の話 女子部員がほかにいなくて、男子選手を相手に攻めるスピードを意識して練習に励んできた。大学進学後もレスリングを続ける。先輩など周囲の人たちの技を吸収しながら、技術をより一層磨きたい。