女子バレー、首里2年ぶりV 試合運び隙なし 県高校総体


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首里―那覇 第2セット、得点し、勝利が近づいて喜びを爆発させる首里の選手たち=1日、那覇市民体育館(大城直也撮影)

 県高校総合体育大会最終日は1日、県内各地で行われ、ラグビーでは読谷が14年ぶり7度目の優勝を決めた。バレーボールは上位4校による決勝リーグが行われ、男子は美里工が2年連続13度目、女子は首里が2年ぶり5度目の栄冠を手にした。県総体は延期されたゴルフを除く、30競技がすべて終了した。

 決勝リーグ2勝同士がぶつかった女子最終戦は首里が那覇を圧倒し、25―16、25―17のストレート勝ちで優勝を決めた。4月の平安杯準決勝で敗れた相手。打倒を掲げ雪辱を果たした奥山日菜子主将は、悔し涙を笑顔の涙に変えて仲間たちと喜び合った。

 対策はできていた。対角に打ち込んでくるエース金城光映をはじめブロックをはじく力で攻めてくる那覇に対し、持ち前の高さを生かし、丁寧にブロックを固めた。2人で両手を広げ、ボールを囲うよう手のひらに意識を集中。同じ轍(てつ)は踏まなかった。はじかれてもバック陣がこぼれ球を素早くカバー。金城の鋭角スパイクはリベロがコースに入って完璧に拾ってみせた。

 互いに1点を追う展開だった1セット目は中盤、ミスが重なった那覇に対し、隙のない試合運びで一気に畳み掛け、点差を広げて奪取した。2セット目は奥山日が爆発。両膝の炎症で痛み止めの薬を使ってコートに立ったが、構わずレフトからセンターからと連続ポイントを決めた。最終盤には1枚ブロックでシャットアウト。マッチポイントを取り、勝利に導いた。

 決勝リーグは全てストレート勝ちで全国総体出場は2年ぶり。「全国で沖縄は違うぞというところを見せつけたい」と躍進を誓った。
 (謝花史哲)