オンライン授業に期待と不安…休校の小中学校、一部で端末配布


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
学習用端末の使い方を確認する児童たち=7日午前、豊見城市のゆたか小学校

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、県内では17市町村の公立小中学校が8日から休校する。前日の7日、多くの学校は児童生徒に休校中の課題のプリントなどを配布した。国が進めるGIGA(ギガ)スクール構想の一環として、オンライン授業実施の準備ができた学校はタブレット端末を配った。教員らは「試験的な実施になる。課題が多く見つかるはずだ。“ギガ元年”としてこれを機会に課題を洗い出し、前に進めたい」と話した。

 タブレット端末は豊見城市のゆたか小や恩納村の安富祖小、南風原町の南風原中などで配布された。

 南風原中学校では、タブレット端末の操作を授業で学んだ2年生に限定し、試験的にオンライン学習を実施する。岡宏樹さん(14)は「学習の幅が広がりそうだ。とても楽しみ」だと話した。與那嶺咲智さん(13)は「操作に慣れていないから不安。すぐに慣れると思うし便利だと思うけれど、やっぱり友達に会いたいから登校したい」とさみしそうだった。

 8日から休校する安富祖小では、4~6年は1日2コマの授業を初めて配信する。3年以上は連絡用アプリを活用し、体温や体調を報告する。4年の比嘉紗那さん(9)は「友達の顔を画面上で見ることもできて安心した」と笑顔を見せた。荻堂哲校長は「児童が(インターネットに接続できる無線)Wi―Fiを利用できない場合など、電話で対応する。状況をみながらオンライン授業を拡充したい」と話した。