沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さんは19日午前、沖縄防衛局が県に提出した名護市辺野古の新基地建設の設計変更申請を不承認とするよう求めてハンガーストライキ(ハンスト)を那覇市泉崎の県庁前の県民広場で開始した。埋め立てに使う土砂の採取予定地として、沖縄戦の激戦地だった沖縄本島南部が加えられているため「遺骨が含まれた土砂を使わないでほしい」と訴えている。
ハンスト中に沖縄戦の遺族の署名を集める。期間中、玉城デニー県知事への要請も検討している。具志堅さんは国の計画断念を求め、3月にもハンストを実施しており、今回が2度目。
ハンスト開始に当たり、具志堅さんは「前回のハンストで多くの遺族が訪ねてくれた。どうにか遺族の声を形にできないか考えていた」と署名の意図を説明した。また「不承認にするという話は漏れ聞こえるが、玉城知事の口からは一向に出てこない。知事は自信を持って進めてほしい」と述べ、玉城知事の背中を押す考えも示した。
21日からは糸満市摩文仁の平和祈念公園に場所を移してハンストを実施する。