強制連行の歴史を思い 恨之碑の会が朝鮮人を追悼 読谷


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沖縄恨之碑の会追悼式で新たに作った彫刻作品を紹介する金城実さん=19日、読谷村瀬名波の恨之碑前

 【読谷】沖縄戦で日本軍が朝鮮半島から強制連行した軍夫や慰安婦らを慰霊する読谷村瀬名波の「恨(ハン)之碑」で19日、NPO法人沖縄恨之碑の会が追悼会を開いた。碑は2006年に建てられ追悼会は15回目。参加者は歴史を学び、平和を求める気持ちを新たにした。ブロンズ像の碑を彫った村在住の彫刻家・金城実さん(82)は、新たな慰安婦の彫刻作品も紹介した。恨之碑の会共同代表の安里英子さん(72)は「慰安婦や軍夫という非人道的な存在を生み出したのは日本だ。被害と加害を背負うオキナワ人の責任を自ら問わなければならない」と訴えた。