具志堅さんハンスト2日目 要請書を「23日に知事へ」 辺野古不承認求め


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辺野古新基地建設にかかる設計変更申請の不承認を求める具志堅隆松さん=6月20日、那覇市の県民広場

 沖縄防衛局が提出した辺野古新基地建設の設計変更申請の不承認を玉城デニー知事に求め、沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松さんが実施しているハンガーストライキ(ハンスト)が20日、2日目に入った。ハンストを続ける那覇市の県民広場で開かれた集会で、具志堅さんは「23日の慰霊の日に要請書を知事に渡したい」と語った。

 具志堅さんは、沖縄戦遺族や一般市民からも賛同署名を集めており、20日正午時点で約190筆が集まった。具志堅さんは21日から糸満市の平和祈念公園でハンストを続け、署名も集める。国の変更申請では、埋め立てに使う土砂の採取予定地として沖縄戦激戦地の本島南部が加えられており、未回収の戦没者の遺骨が混ざる可能性が指摘されている。

 集会では趣旨に賛同して集まった人たちが思いを語った。沖縄戦体験者などの聞き取りを続けている沖縄国際大大学院1年の石川勇人さん(22)は「ほとんどの学生がこの問題について知らない。今私たちができるのは少しでも(沖縄戦体験者や遺族の)体験を聞き、学ぶことだと思う」と強調した。

 具志堅さんは「沖縄全戦没者追悼式の終了後に、知事に直接受け取ってほしい。(設計変更を)不承認にしてくれという遺族の声を届けたい」と語った。