21日は二十四節気の一つ「夏至」。1年のうち昼の時間が最も長く、夜が短い日とされる。沖縄地方は20日、与那国町で6月の観測史上最高の34.2度を記録したほか、那覇市でも今年最高の31.9度となった。
糸満市米須の徳元農園の畑では、夏野菜の「アカオクラ」が鮮やかな赤紫に色付き、収穫のピークを迎えている。同農園の徳元渉さん(37)によると、オクラは「太陽の野菜」ともいわれ、好天時には1日で、実の大きさが3センチ程度生長する。夏至の前後は、収穫量が最も期待できる時期だという。
水溶性食物繊維が豊富なオクラは整腸作用があるとされ、アカオクラの色素であるアントシアニンは眼精疲労改善に良いとされる。アカオクラは加熱すると、色素が失われ緑に変色するため、サラダなどの生食がお勧めだという。徳元さんは「色の違いやめずらしい野菜を通じて、食に興味を持ってほしい。安心安全はもとより、おいしく見た目もセクシーな野菜で、食卓をにぎやかにしたい」と話し、収穫作業に汗を流した。