沖縄県は26日、インドで最初に確認された新型コロナウイルスの変異「デルタ株」の疑いのある患者を県内で新たに1人確認したと発表した。県内での確認は計5人となった。デルタ株の確認事例が相次ぎ、県の糸数公医療技監は「立て続けに5例ということで、既に県内に入り込んでいることは否定できない」と説明した。26日の新型コロナの新規感染者数は、10歳未満から90代までの74人だった。
県によると、新たにデルタ株の疑いが判明したのは那覇市の40代女性。入院療養中で、症状は軽症だという。デルタ株が持つ変異を調べるスクリーニング検査で21日に分かった。県外での滞在歴などは調査中。県衛生環境研究所などが21日以降に検査したコロナ患者250人の検体のうち、5人からデルタ株やその疑いのある変異が検出された。
26日の新規感染者74人の年代別は多い順に20代15人、40代12人、30代10人など。推定感染経路が判明しているのは35人で、内訳は家族18人、施設9人、職場3人、友人知人3人、飲食1人、そのほか1人だった。米軍関係の新たな感染者はいなかった。