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当社のダイバーシティー KPGホテル&リゾート 取締役社長兼COO・田中正男<仕事の余白>


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 当社は多数の国内外の人財を雇用している。特に外国人スタッフの雇用に関しては国籍や文化、宗教にとらわれることなく優秀な人財が就業している。現在外国人スタッフは19カ国108名が当社に勤務しており、各部署で活躍中だ。

 また、フロリダ中央大学からインターンシップ生を毎年受け入れ(昨年はコロナ禍で延期)、本年で7回目を予定している。諸外国からのインターンシップも多く招いている。

 従業員食堂は数カ国語が飛び交い、外国人メンバーとの会議は皆、日本語で行っている。これは当社のスタッフにも大変良い刺激となっている。イスラム教信者も採用し、女性はヒジャブ(女性が頭や体を覆う布)を纏(まと)い、接客をする。

 また、ホテルとしてはまれな「国際人事部」を設け、ビザ取得のサポート、日本での生活支援など行っているのが当社の特徴だ。さらに当社は、女子サッカー琉球デイゴスの選手や障害者雇用、LGBT当事者の雇用なども積極的で、彼らも各分野で活躍している。アフターコロナのトラベルバブルに備え、多くの人財の雇用に繋げていきたい。

 赴任地での不安は、海外生活の長かった私にとって心から共感できるため、国内外のスタッフを問わず、サポート体制をしっかりと整え、不安なく就業できる環境づくりに今後も務めていきたいと思う。

 そして皆に「いつもありがとう」とこの場を借りて感謝する次第だ。