沖縄気象台は29日午前8時22分、沖縄本島で昼過ぎまで浸水や河川の増水や氾濫、夕方まで土砂災害に注意を呼びかけている。気象台によると、梅雨前線に流れ込む湿った空気の影響で大気の状態が非常に不安定になっており、本島中南部と本島北部で発達した積乱雲が帯状に連なる「線状降水帯」が発生している。この日は多いところで1時間に50ミリの非常に激しい雨が降る見込み。
本島各地や土砂災害や冠水、停電が確認されている。名護署によると、午前4時28分ごろ、東村有銘の県道14号でパトロール中に土砂崩れが確認された。規模は幅6㍍、奥行き3㍍、高さ1・5㍍。迂回(うかい)路が設けられている。
うるま市薮地島では片側一車線の両車線が土砂と倒木でふさがれて、島に入れない状態になっている。午前7時9分ごろ、目撃者からうるま署に「島にはいってすぐの道に木が倒れて車が通れない」と通報があった。市が復旧作業を行っている。
石川署によると、金武町屋嘉から恩納村に抜ける道で、幅約6メートル、高さ約20メートルの土砂崩れがあり、交通規制が敷かれている。いずれも人的被害は確認されていない。
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