沖縄本島地方は29日夕方までに、梅雨前線に流れ込む湿った空気の影響で大気の状態が非常に不安定となって、局地的に雷を伴い激しい雨が降り続けた。大雨の影響で、本島各地では土砂災害や冠水が確認され、通行止めになった道路もあった。県によると午後4時半までに、床上浸水がうるま市で1件、床下浸水が糸満市と宜野湾市、宜野座村でそれぞれ1件確認された。
本島地方では、29日は多い所で1時間に30ミリ、30日は多い所で1時間に40ミリの激しい雨が降る見込み。沖縄気象台は本島北部と本島中南部では、30日明け方まで土砂災害に厳重に警戒するよう呼び掛けている。本島地方では積乱雲の発達の程度によっては、再び警報級の大雨となるおそれがある。
沖縄本島地方で29日未明、梅雨前線に流れ込む湿った空気の影響で短時間で局地的に非常に激しい雨をもたらす「線状降水帯」が発生し、気象庁は17日に運用を開始した「顕著な大雨に関する情報」を初めて発表した。沖縄気象台は粟国村で「50年に一度の記録的な大雨となっているところがある」との気象情報を発表。
降り始めから29日16時までに粟国空港で307.5ミリの雨量を観測した。名護市では29日午前2時46分までの1時間降水量が73・5㍉を記録。6月の観測史上最大を更新した。
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