管理厳格化でピンチの「あちこーこー」島豆腐 沖縄知事が支援検討「食のアイデンティティー」


社会
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手早く袋に詰められるあちこーこー島豆腐

 沖縄特有の食文化で、温かいまま販売する島豆腐やゆし豆腐の管理基準が厳しくなった問題を巡り、玉城デニー知事は29日の県議会で、「業者の皆さんともしっかり意見を交わし、アチコーコー(熱々の)豆腐の文化を保全していくためにどんな支援ができるのか検討していきたい」と語った。

 島豆腐について「チャンプルーで使うにはこれしかないというぐらい。(豆腐の)硬さと味わいに食のアイデンティティーがしっかり結びついている」と評価した。

 国際的な食品安全管理基準「HACCP(ハサップ)」に沿った衛生管理が1日から義務化され、豆腐の管理基準が厳しくなった。これを受け、一般質問に立った仲村家治氏(沖縄・自民)が「沖縄の食文化の象徴である島豆腐文化の危機に対して、県はどんな支援を考えているのか」と尋ねた。