沖縄県内コロナ84人感染 実効再生産数は悪化(6月30日朝)


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 沖縄県は29日、新たに10歳未満から90代までの84人の新型コロナウイルス感染を確認した。累計は2万716人。1日の感染者数が2桁となるのは13日連続だが、前週の同じ曜日と比較した減少幅は小さくなってきている。1人の感染者から何人に広がったかを示す実効再生産数は0・74で、先週の0・57から上昇した。

 新規感染者の年代別は多い順に20代14人、30代13人、40代12人、50代11人など。推定感染経路が判明している39人の内訳は家族18人、施設12人、職場4人、友人知人2人、飲食1人、そのほか2人だった。

 実効再生産数の上昇について、県の糸数公医療技監は、家族内や職場などでクラスター(感染者集団)には至らないまでも、集団感染が出ていることを要因の一つに挙げた。県外からの那覇空港の利用者も増加傾向にあり、推移を注視する考えを示した。米軍関係の新たな感染の報告はなかった。累計は1451人。