沖縄・中部病院で16人死亡クラスター、50人感染 県これまで詳細発表せず


この記事を書いた人 Avatar photo 嶋野 雅明
沖縄県立中部病院

 沖縄県は30日、県議会の一般質問で、新型コロナウイルスに対応する重点医療機関の県立中部病院で、クラスター(感染者集団)により患者36人、職員14人の計50人が感染したと明らかにした。29日時点で、患者16人が亡くなっている。照屋守之氏に答弁した。

 県によると、発生は5月25日。県はこれまでに「うるま市の医療機関で職員1人と患者4人(確定日5月25~30日)」とクラスターを発表したが、その後の詳細は発表していなかった。その理由について、大城玲子保健医療部長や我那覇仁病院事業局長は、クラスターの調査や院内の感染管理の手続きを挙げ、隠ぺいを否定した。

 亡くなった患者については、病院から報告を受けた保健所や県が、遺族に確認して公表する手続きとなっており、現時点で6人を発表したと説明。残る10人は手続き中という。

 中部病院は10日、ホームページで、感染拡大による患者対応やクラスターにより、外来診療や入院受け入れの制限延長を発表していた。

【関連記事】

▼自民の又吉県議「コロナ禍は作られた恐怖」県議会で持論

▼高山医師が恐れる最悪3要素

▼【写真特集】コロナ禍でも人気 沖縄・超高級ホテルの世界