沖縄知事、公表遅れ「深くおわび」 17人死亡クラスター


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記者会見する玉城デニー知事=4日午後

 沖縄県の玉城デニー知事は4日、臨時記者会見を開き、うるま市の県立中部病院で死者17人を出した新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)の公表が遅れた問題を巡り、「県民に不安と心配をお掛けしたことを、深くおわび申し上げる」と陳謝した。知事は同日開いた拡大幹部会議で、情報共有の在り方の見直し、庁内各部局間の連携体制強化を図るよう指示を出したと発表した。

 一連の問題を巡り、知事が公の場で発言をしたのは初めて。玉城知事は公表遅れの背景について、情報共有の不足があったとの認識を示し「病院からさまざまな報告が届くが、その内容を精査するゆとりがなかった」と述べた。

 県は今後の対策として、県病院事業局にクラスターの担当者を置き、発生時に知事部局や本庁の担当部局に、迅速な連絡が取られる体制を構築する考え。

 11日が期限となる「緊急事態宣言」については、5日以降の数値を見た上で、専門家や経済界の意見を聞き、県としての判断を決定する考えを示した。

 

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