県広域接種第3会場、ワクチンの確保見通せず 市町村から流用も検討 


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
新型コロナウイルスワクチン

 新型コロナウイルスワクチンの「広域接種」について県が那覇市若狭に設置する、三つ目の接種会場の開始時期が不透明になっている。15日ごろに運用が始まる計画だったが、使用する予定だったモデルナ製ワクチンの確保が見通せなくなっているためだ。県は、市町村の接種で使われているファイザー製ワクチンを流用できないか、調整を急いでいる。

 政府がワクチンの職域接種の申請受け付けを一時停止すると発表した6月下旬、県が広域接種で使用するモデルナ製ワクチンの供給について政府に照会したところ「大変厳しい」との話があったという。

 県の担当者は5日の県議会文教厚生委員会で、政府から確約が得られていないため「本島内の市部でワクチンの余力がないか、照会をかけている」と述べた。

 県の広域接種会場は既に那覇市の県立武道館と宜野湾市の沖縄コンベンションセンターに設置され、現在は接種券が届いている県内の18歳以上を対象に接種している。
 三つ目の会場は那覇市若狭の那覇クルーズターミナルで、県はエッセンシャルワーカー向けの接種を進めると説明している。