クラスター発生を公表 1人死亡と訂正も 沖縄県立南部医療センター、県の公表基準を適用 


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 沖縄県南風原町の県立南部医療センター・こども医療センターは8日、今年4月に院内で発生した新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)について、ホームページで公表した。4月13~15日に入院患者4人、職員1人の計5人の感染が確認され、うち基礎疾患のある80代男性1人が亡くなったという。

 県立病院を運営する県病院事業局は6日、本紙取材に亡くなった人はいないと説明したが、その後死者が1人いたと訂正した。

 クラスター発生については、県が5月16日に「南部保健所管内の医療機関」として病院名を非公表の上、県内170例目のクラスターとして発表していた。

 6月30日に発覚した県立中部病院(うるま市)のクラスター公表遅れの問題を受け、県は7月2日にクラスター発生時の県立病院名の公表に関する基準を作成。4月の南部医療センター・こども医療センターの事例についても、基準を適用して病院名の公表に至った。

 同センターはホームページで、患者の死亡や地域を心配させたことについて謝罪した上で「公表基準が定められたことを受け、今後は県からの発表に加え、病院でも独自にホームページを通じて経緯を皆様にご報告申し上げる」とした。

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