国仲涼子(42)は那覇商業高校の45期。卒業後上京し、俳優としての道を歩み始めた。2001年に出演したNHK朝の連続テレビ小説「ちゅらさん」は社会現象となった。デビューから23年。「私は人に恵まれ、皆の力でここまで来ることができた」と回想する。
1979年、那覇市で生まれた。市立上間小学校に通っている頃、そろばんを学んだ。寄宮中学校では陸上部に所属した。幼い頃から活発な子だった。「おてんばでした。ショートカットで色黒。男の子に間違われて、『ぼく?』ってよく言われた」と笑う。
志望校は早い時期から決めていた。「そろばんが好きで数学も得意。那覇商業に絞っていた」と話す。ほかにも理由があった。
「夏の制服がかわいい。この制服を着たいと思い、那覇商業にしたんです」
制服は俳優で9期の津嘉山正種が生徒会長だった1960年、生徒会の発案で制定した。国仲は95年、この制服に憧れて那覇商業の門をくぐった。
(編集委員・小那覇安剛)
(文中敬称略)