糸満の鉱山重機作業で県が作業中止の行政指導 遺骨収集への影響「わからず」


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県の担当者ら(右列)に、伐採予定地の遺骨調査について尋ねる沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表(左から2人目)ら=16日、県庁

 糸満市米須の土砂採掘を巡り、鉱山敷地内で今月2日に重機による作業が確認されたことについて、県の担当者は「遺骨収集に影響を及ぼすか分からない状況だった」として、5日に業者にいったん作業を中止するよう行政指導したと明らかにした。県が5月に出した措置命令に基づくものではないという。16日、県の仲地健次自然保護課長が、沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さんと沖縄平和市民連絡会の北上田毅さんらとの面談の場で述べた。

 県は5月、業者に対し、自然公園法に基づき、採掘開始前に遺骨の有無の確認などを求める措置命令を出した。仲地課長は、今回の業者の作業は土地管理に伴うもので、県の行政指導は措置命令に基づくものではないと説明した。5日、現場で業者から「草刈りの作業で採掘などではない」と説明を受けたという。