伊平屋黒糖をラム酒に 瑞穂酒造、甘い香り特長 「離島シリーズ」第1弾


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この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
「多くの人に飲んでもらいたい」と呼び掛ける玉那覇美佐子社長(前列左から3人目)ら関係者=16日、那覇市壺川のJA会館

 瑞穂酒造(那覇市、玉那覇美佐子社長)は、伊平屋島産黒糖を使用したラム酒「伊平屋アイランドラム」を、21日に県内で先行発売する。県内8島の黒糖を使い、島ごとに8種類のラム酒を作る「シングル・アイランド・シリーズ」の第1弾。16日、那覇市のJA会館で開かれた会見で、玉那覇社長は「沖縄のサトウキビや黒糖、伊平屋島の魅力を知ってもらうきっかけになれば」と述べた。

 瑞穂酒造は昨年11月、JAおきなわなど12団体・機関と共にサトウキビ栽培やラム酒の製造、カクテル開発などを総合的に研究する「ONE RUMプロジェクト」を立ち上げた。

新商品の「伊平屋アイランドラム」

 同社商品開発室の仲里彬室長はプロジェクトの背景について、世界的にクラフトラムの市場が拡大する中で国内市場は外国産商品の寡占状態であることや、県内でもサトウキビ農家の高齢化や黒糖在庫の問題を抱えていることに着眼したと説明した。

 その上で「良質な原材料を使った最高品質のラム酒づくりにこだわった。バタークッキーやココナツを思わせる香りが特長。ロックや炭酸割り、カクテルで楽しんで」と呼び掛けた。

 500ミリリットル入り、アルコール度数40度。税込み3300円。800本限定で、8月1日からは全国で発売する。瑞穂酒造本社工場やホームページで購入できる。