豊見城、快進撃止まる 最後まで「明るく楽しく」<高校野球2021>


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豊見城―沖尚 3回に4点目を奪われ、豊見城先発の垣花琉陽(左から2人目)の元に集まるナイン=17日、沖縄セルラースタジアム那覇(大城直也撮影)

 明るく楽しい野球を心掛けてきた豊見城の選手たちからは、最後まで笑顔が消えることはなかった。
 今夏は強豪校を次々と打ち破る快進撃で勢いに乗った。最後はコールド負けという悔しい結果になったが、洲鎌弘樹監督は「豊見城野球を貫き、ここまでよく戦ってくれた」と成長をたたえた。

 エースの垣花琉陽は、今大会をほぼ1人で投げてきた。準々決勝は1週間に500球までという球数制限が近づく中で粘投し、シード校の興南に勝利した。中2日での準決勝は「コンディションは悪くなかった」。体力も回復し、沖尚打線に相対したが調子が上がらなかった。球速は伸び悩み、カウントを稼ぐために投じた変化球を打ち込まれた。「実力不足。仲間の助けがあったからここまで来られた。点を取られて申し訳ない」と、反省を口にした。

 安室涼主将は「(準決勝の舞台にチームは)気負いもあったのかもしれない」と振り返る。それでも、これまでの戦績とチームワークを誇る。「中学もばらばら。たまたま集まった。能力が高いわけではないけど、いいメンバーで明るくできた」と満足そうに笑った。

(謝花史哲)

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