明るく楽しい野球を心掛けてきた豊見城の選手たちからは、最後まで笑顔が消えることはなかった。
今夏は強豪校を次々と打ち破る快進撃で勢いに乗った。最後はコールド負けという悔しい結果になったが、洲鎌弘樹監督は「豊見城野球を貫き、ここまでよく戦ってくれた」と成長をたたえた。
エースの垣花琉陽は、今大会をほぼ1人で投げてきた。準々決勝は1週間に500球までという球数制限が近づく中で粘投し、シード校の興南に勝利した。中2日での準決勝は「コンディションは悪くなかった」。体力も回復し、沖尚打線に相対したが調子が上がらなかった。球速は伸び悩み、カウントを稼ぐために投じた変化球を打ち込まれた。「実力不足。仲間の助けがあったからここまで来られた。点を取られて申し訳ない」と、反省を口にした。
安室涼主将は「(準決勝の舞台にチームは)気負いもあったのかもしれない」と振り返る。それでも、これまでの戦績とチームワークを誇る。「中学もばらばら。たまたま集まった。能力が高いわけではないけど、いいメンバーで明るくできた」と満足そうに笑った。
(謝花史哲)
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