辺野古新基地建設を巡って、沖縄防衛局が県のサンゴ移植許可撤回を不服として農相に審査請求などをした件で、玉城デニー知事は2日、県庁で記者会見し、「許可撤回は水産資源の保護培養で必要だ。農相に県の正当性を主張していく」と述べた。
農相が執行停止を認めた場合、県のサンゴ移植許可の効力が復活して作業ができる状態になる。玉城知事は執行停止が認められた場合の対応について「どのような結論になるかは予測できないが、(対応を)検討していきたい」と述べた。
サンゴの生残息率を高めるため、県は高水温期などを避けるよう条件に付していたが、沖縄防衛局が移植に着手したことについて「この時期の作業は確認や協議が必要だと思う。その手続きなしにすぐ工事をしたのは問題だ」と強調した。
沖縄防衛局が県に申請している埋め立て予定地の軟弱地盤改良工事などの設計変更については、「部局で厳正に審査を進めている。その報告を受けて検討したい」と述べ、判断時期などについては言及を避けた。