与那国町の陸自駐屯地に「電子戦」部隊 防衛相、23年度めどに検討


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 【東京】岸信夫防衛相は3日の会見で、電磁波を使って相手のレーダーや通信を妨害し無力化する「電子戦」の専門部隊を2023年度をめどに、陸上自衛隊与那国駐屯地へ配備することを検討していると正式に表明した。自衛隊の「南西シフト」の一環で、電磁波領域における対応力を強化する狙いだ。

 県内では22年3月までに、陸自の那覇駐屯地と知念分屯地(南城市)に配備することが決まっており、与那国島は3カ所目。

 防衛省は日本の最西端でシーレーンの多くを担う南西方面を重視した。

 最新の車載型ネットワーク電子戦システム(NEWS)も配備する予定だ。

 与那国町の外間守吉町長は本紙の取材に「自衛隊員の数が町の人口の15%までにとどまるなら電子戦部隊の配備も問題はないと考える。有事への備えにもなるのではないか」と語った。