沖縄県内コロナ新規721人、デルタ株88%に 宮古島市で急増40人(8月14日朝)


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 県は13日、10歳未満から90代の計721人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。過去2番目の多さで、先週金曜日の565人から1・27倍増加している。自宅療養者は2193人と増加し、県は同日、酸素濃縮器を自宅療養者1人に配布したと発表した。国内では1日の新規感染者が2万人を超え、県内では700人以上で推移する事態に、糸数公医療技監は「国は災害並みと言っているが伝わっていない人たちがいる。感染して肺炎になれば、おぼれるような苦しみが続くが、それでも飲みに行くのか。想像して考えてほしい」と強く訴えた。

 1日の感染者数は那覇市が185人と連日最多だが、宮古島市は40人に急増している。直近1週間の人口10万人当たりの感染者数では、県全体の255・07を超え、宮古島市は280・09と上昇している。

 県内医療機関は病床を最多となる810床まで拡大し、入院患者657人(重症22人、中等症502人)に対応しているが、病床占有率は81・1%と余裕がない状態が続く。宿泊施設療養ホテルには304人が入り、12日から開設した中部地区のホテルにはすでに16人が入った。県は13日、宿泊療養施設で対応する看護師の待遇改善を求める要望があったとして、給与の引き上げを検討していると説明した。

 感染力の強い変異株「デルタ株」のスクリーニング検査では、今週426件検査し、376件が陽性で、陽性率は88・26%だった。置き換わりが進んだとして県は今後、空港のみで新たな変異株の移入を調べる体制に切り替える。

 浦添総合病院は13日、院内で患者5人と、ワクチンを2回接種した看護師1人の計6人が感染するクラスター(感染者集団)が起きたと発表した。

 米軍基地関係では9人の陽性者が確認された。