辺野古サンゴ、東側も移植か 防衛局、行政指導後も作業継続


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大浦湾に浮かぶ辺野古新基地建設のための作業船=7月30日、名護市

 【辺野古問題取材班】名護市辺野古の新基地建設に伴うサンゴ移植を巡り、沖縄防衛局は16日、辺野古崎東側の大浦湾の移植予定水域での作業を実施した。これまで確認されていた作業場所は辺野古崎付近の移植元「I地区」だったが、新基地建設に反対する市民らによると、今回の移植作業は辺野古崎東側の長島近くなどで実施されており、移植元「J、P、K」から移植先「S1」への移植作業の一環だとみられる。

 沖縄防衛局は移植元「J、P、K」の小型サンゴ計約3万8760群体を大浦湾側の移植予定水域「S1」に移植する予定。同移植元のサンゴは、キクメイシ科やミドリイシ科など16科の小型サンゴで、11カ月間で移植する計画だ。県はサンゴの生残率を高めるため、台風期の移植回避など許可条件に反しているとして行政指導を出しているが、防衛局は17日以降も作業を継続するとみられる。

 沖縄防衛局は本紙の取材に「移植作業の詳細についてはお答えを差し控える」と述べるにとどめた。