東京地裁に550万円の支払いを命じられた制作会社DHCテレビジョンの山田晃社長は1日、インターネット生配信「真相深入り!虎ノ門ニュース」に出演し、判決に対し「不当判決」と主張した。
山田社長は地裁前から生出演。番組の動画削除は認められなかったとして「まあまあ勝訴」と持論を展開した。その場で記者から「取材らしい取材をしていない」と指摘されたが「控訴しますんで」と返し、詳細な説明は避けた。
山田社長はその後、東京都港区虎ノ門のスタジオから出演し「4年裁判やってきた。DHCにお礼を申し上げたい。戦えと言ってくれた。やった番組に関して確信があんねんから。変なところ謝らなくていいと。まだまだ戦います」と語った。
番組には被告でニュース女子の司会を務めた東京新聞元論説副主幹の長谷川幸洋氏も出演した。長谷川氏は地裁が番組の企画や編集に関与していないなどとし不法行為を否定した点については「確かに勝訴」としながらも、訴訟自体が名誉毀損(きそん)だとして反訴したことも棄却されたため「若干の不満がある。それについては弁護士と相談して対処したい」と話した。
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