新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、小中学校が再開した市町村の中で、沖縄市や宜野湾市など少なくとも12の市町村で感染への懸念などを理由に登校を控える児童生徒がいることが分かった。6日以降に学校を再開する市町村も多く、週明け以降に学校登校を控える児童生徒はさらに増える見込みだ。感染収束が見通せない中、与那原町や嘉手納町など少なくとも10市町村が新たに臨時休校や分散登校の実施や期間の延長を決めた。
登校控えが確認されたのは沖縄市、宜野湾市、与那原町、嘉手納町、北谷町、本部町、宜野座村、恩納村、中城村などの12市町村。正確な数字を把握していない市町村や、数字自体の公表を控える市町村もあった。本島中部のある自治体では、9月1日だけで小学生全体の10%、中学生全体の5%程度と数百人規模の児童生徒が登校を控えた。別の自治体では小中学校全体で10~15%の登校控えが確認された。嘉手納町の担当者は「コロナ感染拡大による保護者の不安が大きい」と語った。
また沖縄市の担当者は「濃厚接触や家族の風邪症状で登校を控える子もいると思う。(登校控えが)多くなれば学びの保障の問題もある。(段階的に進めている)オンライン環境を整えていきたい」と話した。
感染拡大を受けて、各市町村ともタブレットを活用したオンライン授業を進めているが、連日、一部の市町村で通信障害が起きるなどトラブルが発生している。3日には県内の広い範囲で通信障害が発生した。
浦添市では、午前6時54分頃から午前8時57分頃にかけて市内全域の小中学校で通信障害が発生。市の担当者によると、通信会社側に原因があるとして会社側へ原因究明などを求めた。