台風14号、警報級の大雨も 与那国島は12日に猛烈な風 石垣島も暴風恐れ(11日午前3時)


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11日午前6時現在の台風14号の経路図(気象庁HPから)

 気象庁によると11日午前3時、猛烈な台風14号はフィリピンの東海上にあり、1時間に約20キロの速さで北西に進んでいる。

 中心の気圧は905ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は60メートル、最大瞬間風速は85メートルで中心から半径85キロ以内は風速25メートル以上の暴風域、中心の東側280キロ以内と西側165キロ以内では風速15メートル以上の強風域となっている。今後進路を次第に北に変え、12日から13日にかけて先島諸島に接近する見込みだ。台風の進路によっては12日から13日は警報級の大雨となる恐れがある。

 沖縄県は10日、災害対策本部を設置した。気象台は、与那国島に多大な被害をもたらした2015年の台風21号に類似する強さとして注意を呼び掛けた。

 石垣島地方気象台によると11日午前、八重山地方では南東の風が強く吹いている。12日は台風の接近に伴い風がさらに強まり、与那国島地方では夕方から南の猛烈な風が吹く見込み。台風の進路によっては、石垣島地方でも12日は暴風となる恐れがある。

 最接近は先島地方が13日午前、沖縄本島地方は同日午後の見込み。進路によっては15日まで沖縄本島地方に影響する可能性があり、警戒が必要だ。

 過去に接近した台風では、風速40メートル以上の猛烈な風が吹くと電柱の倒壊や車両の横転、住家の倒壊などの被害が発生している。沖縄気象台などは風が強まる前に頑丈な建物の中に移動するとともに、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒するよう呼び掛けている。

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