prime

今年こそ「こたつでスイカ」全国に! かりゆしすいか農園経営・上間泉穂<仕事の余白>


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 昨年も冬スイカを意気込んで栽培を始めたのだが、土壌病害によりスイカがほぼ全滅してしまい、冬にスイカを届けることができなかった。私自身とても悲しかったが、昨夏から今でも今年の冬スイカを待ってくださるお客さまがたくさんいる。失敗しても応援してくれるお客さまやファンが全国にいるなんて、最強のスイカ農家ではないだろうか。今年こそ、「こたつでスイカ」を全国に届けたい。

 全国の農家さんからも、農業を盛り上げてくれてありがとう、毎日元気をもらえると言ってもらえることがとてもうれしい。私が頑張れる理由の一つは、やはり応援してくれる方がたくさんいること。お客さま全員の顔が分かるわけではないが、かりゆしすいかを待ってくれる方のことを思いながら栽培している。そうすると一つ一つの作業が丁寧になり、美味(おい)しいスイカ作りにもつながると思う。

 旅行もどこに行くかではなく誰と行くかが大切と言われるように、私が作るスイカだから「買いたい!」「美味しい!」と思ってもらえるようになりたい。かりゆしすいかの特徴をよく聞かれるが、それは私が作るから【かりゆしすいか】なのであって、品種や糖度は二の次なのだ。

 これからも美味しいスイカ作りはもちろんのこと、日本一応援されるスイカ農家、身近に感じてもらえるような農家になりたい。そして、いろいろな品種を食べ比べてもらう「かりゆしすいか祭」を開きたい。