沖縄県は15日、熱中症注意喚起を発表した。9月上旬には県内の畑で80代男性が熱中症のため緊急搬送され、その後死亡した。今年に入って農作業中に熱中症で死亡したのは4例で、全て70歳以上の高齢者という。県は「高齢者はのどの渇きや気温の上昇を感じづらくなり脱水しやすい」として、こまめに水分や塩分を取ることを呼び掛けた。
総務省消防庁の「夏期における熱中症による緊急搬送人員の調査」(速報値)によると、今年4月26日から9月12日まで、県内では熱中症で702人が緊急搬送され、10~80代の4人が死亡した。長期入院が必要な重症者は26人だった。
同調査によると、県内搬送者の年代は高齢者(満65歳以上)が353人(50・3%)、成人(満16~64歳)が289人(41・2%)だった。発生場所は住居が260人(37%)で最も多く、屋外101人(14・4%)、工事現場などの仕事場が96人(13・7%)だった。
沖縄気象台によると、沖縄地方は19日から最高気温が平年より高い32度の日が数日続くと予想しており、健康管理に注意を呼び掛けている。
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