土日の休業要請解除 サンエー、イオン、映画館…大規模施設の営業体制は?【一覧表あり】


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土日祝日の営業再開にあたり、営業時間を知らせる案内板=24日、豊見城市のイーアス沖縄豊崎

 沖縄県は23日に開催した新型コロナウイルス感染症対策本部会議で、8月7日から大規模集客施設に求めていた土日祝日の休業要請の解除を前倒しし、午後8時までの時短営業要請に切り替えた。25、26日の休業要請は取り下げられ、ショッピングセンター内のテナントや映画館、ボウリング場のレジャー施設などは週末の営業再開を決めた。事業者の多くが経済活動の再開に向けた一歩だと歓迎する一方で、直前での制限緩和の発表に事業者から「対応が追い付かない」など困惑の声も聞かれた。

 宝飾品販売店など6店舗が土日祝日の休業をしていたデパートリウボウは、全館営業を再開する。担当者は引き続き感染防止対策を徹底するとし、「来店を控えていたお客さまに安心して買い物できるような売り場づくりをしていく」と述べた。

 イオン琉球は、アミューズメント施設を含め生活必需品以外を取り扱う専門店の休日営業を再開する。混雑緩和策として大型店舗の正面入り口などに「CO2濃度モニター」を設置する。担当者は「週末にしか来店できない方も多い。気を引き締めてお客さまを迎えたい」と気持ちを新たにした。

 サンエーはホームページで、これまで週末は臨時休業していた一部専門店や、写真店パレットプラザなどの直営店舗の営業を25日から再開すると発表した。

 イーアス沖縄豊崎とアウトレットモールあしびなーも25日から、午後8時までの時間短縮で全館営業を再開する。ただ、従業員の出勤対応など開店準備が難航している一部店舗は休業する可能性もあるという。

 両施設の担当者は「営業を再開したいが、従業員のシフトは組み終わっているため、急な変更はできない。休業要請の解除は、せめて1週間前に知らせてほしかった」と吐露した。

 大型レジャー施設では、県ボウリング場協会に加盟する7施設は、営業再開について個別の判断とする。同協会の米須義明会長は「一日も早く再開したいのはもちろんだが、県による解除決定と通知があまりにも急すぎる。雇用調整助成金を受けて、従業員のシフトを調整している中で直前に言われても準備が間に合わない」と指摘した。

 米須会長自身の運営する北谷ボウルは、25、26日は対応ができず休業するという。「これほど急に決定して協力金の支給を打ち切るというのは納得できない。こんなやり方では信頼が損なわれる」と批判した。