今年3月まで沖縄県座間味村の那覇出張所長をしていた40代元職員が、村営定期船の売上金の一部を横領していた問題で、村は29日、新たに別の人物が定期船の運賃から482万1930円を横領した疑いがあると発表した。村は40代の元職員が、3282万7840円を横領したとして28日に、元職員を業務上横領の疑いで那覇署へ刑事告訴した。新たに発覚した事案について村は、誰が横領したか特定できないため、同日、那覇署に被害届を提出した。
村によると新たな横領は、分かっているだけでも2014年12月1日~16年3月末までの間に行われたという。元職員が横領した事案を調査するうちに発覚した。元職員の横領と同様な手口で行われており、乗船した客をキャンセル扱いにして伝票を改ざんし、売上金482万円余を着服したとみられる。
横領が行われたのは村那覇出張所内。元職員が横領した16年4月~21年3月の期間とは異なるため、村の関係者は「別の人物が行ったとみられる」と話した。新たな横領について村は「人物の特定などはすべて警察に捜査を委ねる」とした。
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