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歴史に感謝し徳を積む 座間味亮・赤マルソウ社長<仕事の余白>


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 普段は面と向かって言えない感謝を述べたいと思う。まずは弊社オーナーの叔母と私を拾ってくれた会長に感謝を述べたい。赤マルソウに入社しなければ妻との出会いもなく、今の素敵な人生はないのである。

 そして何不自由なく私を育てた両親に感謝し、今は亡き愛しい妻と、子供達にも感謝したい。

 弊社は創業71周年を迎える。これも祖父である具志堅宗精とたくさんのOB、先輩が事業を継続発展し続けてきたことに感謝である。以前、中小企業家同友会の講演会で聞いた「今ある成功は貴方(あなた)の努力ではなく、3代前の先祖が積みあげた徳のお陰(かげ)だよ」という講師の話に、私は素直にそうだと思った。確かに祖父が沖縄の経済界に貢献してきた徳のお陰なのである。それと同時にたくさんのOBのお陰でもあるのだ。

 私が83歳で弊社は100年を迎える。沖縄県内で100年企業はわずか0・6%。100年継続させるには引き継ぐ後輩のために、我々も徳を積んで行かなければならない。

 弊社は理念経営をしている。(1)社員と家族の幸福(2)赤マルソウに係わる方々の幸福(3)沖縄と地域への貢献―、この理念を志して勤勉に仕事をするのだよと、社員と共育をしている。教育ではなく共育なので、一番に私自身が徳を積むために日々精進し感謝し反省をする。それだけで100年続くのか分からないが、弊社には祖父が残してくれた「社訓」がある。次回はその話に触れたい。