辺野古新基地の美謝川切り替え、調査資料の全公開求める 名護市情報審査会が答申


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名護市が情報公開請求に対し昨年12月、一部を黒塗りにして公開したボーリング調査に関する資料(北上田毅さん提供)

 【辺野古問題取材班】名護市辺野古の新基地建設に関連する、美謝川切り替え工事のボーリング(掘削)調査の資料について、名護市が一部黒塗りで請求者に情報公開した件について、市情報公開・個人情報保護審査会は渡具知武豊市長に全てを公開するよう答申した。答申は6日付。

 情報公開は沖縄平和市民連絡会の北上田毅さんが昨年12月に請求。答申書によると市は「防衛局との信頼関係が損なわれると予想された」などとして、ボーリング作業による汚濁防災対策の記載があった部分など一部を黒塗りにして公開していた。

 審査会は請求された公文書は原則公開とし、公開することで「防衛局の事務や事業の遂行に支障が生じることが確かとは言えない」などと指摘。「(市と防衛局の)信頼関係が損なわれるとは認められない」と判断した。

 答申を受け、北上田さんは「名護市の情報公開の対応が是正されるきっかけになると思う」と話した。