【辺野古問題取材班】2019年3月に今帰仁村沖でジュゴンの死骸が漂着しているのが見つかったことを受け、市民有志の実行委員会は16日、名護市辺野古の浜に祭壇を設置し、「三回忌ジュゴン追悼の会」を開いた=写真。
辺野古新基地建設が進む大浦湾では、過去にジュゴンとみられる鳴き声が確認されている。死んだジュゴンは、沖縄防衛局が沖縄近海で確認している3頭のうち、「個体B」と呼ばれていた。残る2頭も姿が確認されない状態が続いており、新基地建設による影響が懸念されている。
追悼の会には音楽家の海勢頭豊さん(77)ら数十人が参加した。会が始まる前、ビデオカメラを手にした40代男性が現れ、参加者と口論になる場面もあった。男性は取材に個体Bの死と基地建設は関係ないなどと主張した。
実行委員会の志茂守信さん(62)は基地建設の影響でジュゴンが大浦湾から追い出された可能性を指摘。「埋め立て工事を止めてジュゴンがいる豊かな海を守っていきたい」と訴えた。追悼の会は23日午後1~4時も実施予定。