県都・那覇市を中心とした沖縄1区は、共産前職の赤嶺政賢氏(73)、自民前職の国場幸之助氏(48)、無所属前職の下地幹郎氏(60)が立候補を届け出た。オール沖縄が支援する赤嶺氏に対し、保守系は国場氏、下地氏が分裂する形となり、前回と同じ顔ぶれによる三つどもえの選挙戦に突入する。
19日午前、立候補の届け出を終えた3氏はそれぞれ那覇市内の街頭に立ち、第一声を上げた。
◆赤嶺氏「オール沖縄の議席を守る」
赤嶺氏は、那覇市久茂地の県庁前交差点で出発式を開いた。
赤嶺氏は「必ずこの1区でオール沖縄の議席を守るため全力で頑張り抜く。中小、個人業者の暮らしをコロナ禍から守るために頑張ってきた。業界や業者に一番寄り添い、問題解決のため全力を尽くす。コロナで傷ついた生活を支援するのが経済の再建だ。消費税を5%に引き下げるため全力で頑張る。普天間基地は四半世紀がたっても動かない。辺野古新基地建設は不可能だ。無条件に撤去させよう。必ずこの選挙で勝利し、新基地建設を止めよう」と訴えた。
◆国場氏「コロナから経済立て直す」
国場氏は、那覇市牧志の選対事務所前で出陣式を開いた。
国場氏は「争点は明確だ。新型コロナ対策と来年の復帰50年、新しい沖縄を誰が責任を持ってつくれるか。岸田首相が誕生したチャンスを絶対に生かしたい。沖縄の発展なくして日本の発展はない。基地問題反対一辺倒だけでは沖縄の未来はない。コロナからいかに経済を立て直すか。県民所得を増やすため大人の貧困を解消しなければならない。これができるのが自民党、公明党の政権与党の力だ」と訴えた。
◆下地氏「基地問題は馬毛島活用で」
下地氏は、那覇市の国道58号久茂地交差点で出陣式を開いた。
下地氏は「今回で9回目の戦いとなるがお集まりいただいた皆さんの思いがあってのことだ。これからも力を与えてほしい。基地問題は(鹿児島県)馬毛島の活用で変えていく。コロナ対策でもクルーズバースの接種会場など、多くの提案をした。テレワークを活用して沖縄に来る人々に対応する情報基盤をつくり、子どもの貧困と低所得にも取り組む。私は比例ではバッジを付けられない。皆さんの思いで政策を実現する。その政治をできるのは下地幹郎だ」と訴えた。
立候補者の略歴は次の通り。
赤嶺政賢(あかみね・せいけん) 1947年12月18日生。那覇市出身。東京教育大卒。前職。
国場幸之助(こくば・こうのすけ) 1973年1月10日生。那覇市出身。早稲田大卒。前職(比例九州)。
下地幹郎(しもじ・みきお) 1961年8月14日生。宮古島市出身。中央学院大卒。前職(比例九州)。
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