沖縄4区情勢、沖縄相と新人対決


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 沖縄4区には自民前職で沖縄担当相の西銘恒三郎氏(67)、立民新人で元那覇市議会議長の金城徹氏(68)による一騎打ちとなる見通しだ。前回衆院選の2017年は、自民が議席を獲得したのは4区のみで、今回も議席を維持できるかが焦点だ。「オール沖縄」勢力は議席の奪取を目指す。選挙区には宮古、八重山地域があり、離島振興策や農業振興などについて両氏ともに独自施策を打ち出していく。

 西銘氏は、南風原町の兼城交差点近くに選対本部を置き、企業回りに力を入れている。沖縄担当相就任を追い風に、支持企業の数を増やし、票の底上げを図る。復興相の兼務で県外での公務が増えたため、地元での活動時間の確保が課題だが、10日には大臣就任の「御礼街頭演説リレー」を本島南部の6市町で展開した。選対本部長は元JA沖縄中央会長の赤嶺勇氏が担い、農業が盛んな南部地域の票を取り込む考えだ。

 金城氏は、南部地域での知名度向上が鍵となり、街頭での手振りや演説を精力的にこなす。オール沖縄会議共同代表で元県議の親川盛一氏が後援会長を務める。15日に開いた政策発表会見では玉城デニー知事や元衆院議員の仲里利信氏らも同席した。「オール沖縄」として辺野古の新基地建設反対を前面に打ち出す。9日には立民の小沢一郎氏と石垣島などを回ったほか、10日は与那国島でも地元議員らと意見交換した。

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西銘、金城両氏の第一声

 

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