衆院選きょう投開票 沖縄選挙区11候補に審判 大勢判明は 午後11時ごろ


この記事を書いた人 Avatar photo 島袋 貞治
衆院選で期日前投票する有権者=30日、那覇市役所

 第49回衆院選は31日、投開票される。沖縄県内4選挙区には前職6人、新人5人の計11人が立候補し、新型コロナウイルスの感染防止策や経済対策、米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古新基地建設などを争点に舌戦を展開してきた。全選挙区で玉城デニー県政を支える「オール沖縄」勢と自民公認候補がそれぞれ立候補し、3、4区は両勢力の一騎打ちとなる。1区は無所属前職を含めた三つどもえの構図となり、2区には維新新人も出馬している。12日間の選挙戦を締めくくる30日、各候補は選挙区内の主要交差点などで打ち上げ式を開き、有権者へ最後の訴えをした。

 沖縄県内選挙区の大勢は31日午後11時ごろに判明する見通し。コロナ下で実施される総選挙となり、投票率が前回(2017年)の56・38%を上回るかが注目されている。20日から行われた期日前投票で、県全体で選挙人名簿登録者数の23・0%に当たる27万1106人が投票を済ませた。

 普天間飛行場問題を巡り、「オール沖縄」の候補が新基地建設の中止を訴えたのに対し、自民候補は早期の危険性除去に向けて日米合意に基づく辺野古移設を容認する立場だ。無所属前職は馬毛島を活用した新たな負担軽減策を打ち出すなど、各候補の考えの違いが鮮明となっている。

 県民生活に深刻な影響を与えている新型コロナの対策や、次年度以降の新たな沖縄振興の方向性などで各候補は独自の政策を打ち出し、子育て支援や福祉、先島への自衛隊配備に関しても論戦が交わされた。

 政党を選ぶ比例九州ブロックには、公明が新人の金城泰邦氏を比例単独の名簿順3位で登載している。小選挙区の立候補者11人のうち自民、立民、共産、維新、社民の9人は比例に重複立候補している。

 31日の投票は一部地域を除き原則午前7時~午後8時に行われる。県内の選挙人名簿登録者数は公示日前日の18日現在で117万8744人となっている。