沖縄で路上寝と飲酒運転が急増 緊急宣言解除後の10月 県警「運転絶対しないで」


この記事を書いた人 Avatar photo 桑原 晶子
イメージ

 新型コロナウイルス緊急事態宣言解除後の10月、路上寝に関する通報件数と酒気帯びや酒酔い運転の摘発件数が急増したことが、16日までに沖縄県警の調べで分かった。10月の路上寝の通報件数は9月(436件)の1・54倍にあたる673件。飲酒運転の摘発件数は9月(79件)の1・73倍にあたる137件だった。県による時短営業の要請は10月末で終了しており、県警は適正飲酒や飲酒運転の防止を呼び掛けている。

 前年の両月の路上寝の通報は20年9月(693件)から10月(718件)で1・03倍、飲酒運転の摘発は20年9月(77件)から10月(92件)で1・19倍だった。21年の急増の状況が分かる。

 21年の路上寝に関する通報は、1月に229件だったが、3月に466件に増えた。

 その後、4月286件と減少したものの、8月には442件と増加し、10月には673件となった。

 飲酒運転は、21年1月に108件だったが、その後は増減を繰り返し、5月は57件で最少となった。その後、増加傾向にあり、10月は137件と増えた。

 年末年始に向けて飲み会の機会が増えることから、県警は「飲酒の予定がある場合は、公共交通機関を利用するなど、飲酒運転は絶対にしないこと」と呼び掛けた。同時に「路上寝で事件事故に巻き込まれないように適正飲酒を心がけてもらいたい」と注意喚起した。
 (友寄開)


▼沖縄・路上寝による死亡が5年で12人 大半が酒の飲み過ぎ

▼実績稼ぎで路上寝探しも…元従業員が明かす沖縄・地域安全パトロールの実態

▼コロナ流行下の青パトロール 巡回目的は空き巣防止? 当初とズレ