防衛省統合幕僚監部は19日、全国各地で3万人規模の自衛隊統合演習(実動演習)を開始する。統合演習としては初めて、沖縄県内の民間港を使用した輸送訓練や、民間地での通信訓練を予定。訓練に先立ち、県は18日までに、自衛隊から出されていた中城湾港と祖納港(与那国町)の使用許可を自衛隊側に出した。県によると、防衛省統合幕僚監部に対し、民港・民間地の使用を必要最小限度にすることなども申し入れた。
祖納港と石垣港間では、海上自衛隊艦艇が人員や車両などを輸送する。中城湾港は民間船が県外から自衛隊部隊や車両約80台を搬入する。祖納港は海上自衛隊から、中城湾港は自衛隊の委託業者から県に申請が出ていた。県は書類に不備がないことや、他の使用業者などとの調整を経て許可した。石垣港も石垣市が自衛隊の使用を許可している。
民間港使用を巡って、石垣市議会野党連絡協議会は抗議声明を発表している。沖縄平和運動センターも19日、那覇市の県民広場で緊急抗議集会を開く。
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