漠然とした不安があります。何から始めていいか分かりません<沖縄お仕事相談デスク>


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子

今回のお悩み

 2児の母ですが、漠然とした不安があります。

そこで何かを始めたいと考えているのですが、何から始めていいか分かりません。どうすればいいでしょうか。

 

今回の回答者は…

女性のキャリアのことならお任せ

(株)ワダチラボ代表取締役でキャリアコンサルタントの

福島知加さんです。

ご相談ありがとうございます!

今回の相談者さんのように、漠然とした不安を抱えることってありますよね。

また様々なメディアで「人生100年時代」「予測不可能な時代」と言われ、何か新しいことを始めなきゃと思う気持ちも共感します。 その上で、相談者Aさんのお悩みを少しでも緩和するために2つのポイントをお伝えしたいと思います。

①悩みを言語化しよう

②解決方法を言語化し、自分の特性を活かす

 

 

■悩みを言語化しよう

 

「漠然とした不安の原因は何でしょうか」。この問いに答えて悩みを言語化していきましょう。

 言語化する方法は、紙に書いたり、人に話をしたり、カウンセリングやコーチングを受けたりと人それぞれ方法は異なると思いますが、 私の場合は、A4の白紙に「不安の原因」というタイトルをつけてモヤモヤの原因を10分以内で書けるだけ書くことで、言語化していきます。

 不安の原因はいろいろとあると思います。経済面や自身のキャリア、人間関係や時間の使い方、仕事の引き継ぎや復帰などなど。 それをできる限り言語化していきます。 次に列挙された不安の種(原因)を見つめて、解決したい悩みを1位ー5位まで 優先順位を決めていきます。

 その際に大事なことは

「自分でコントロールできることで、自分の人生にとって大事なこと」

という視点で優先順位を決めることです。

 大ベストセラーとなったアドラー心理学の「嫌われる勇気」には下記の 言葉が示されています。 「馬を水辺に連れていくことはできるが、水を呑ませることはできない」 馬を水辺に連れていくことは、馬を連れている人間でコントロールできますが、水を呑むかどうかは馬が決めることなのでコントロールできないですよね。

 例えば、コロナ感染を直接コントロールすることはできませんが、マスクをしたり、外出を控えたりと、備えることはできます。人の性格をコントロールすることは難しいですが、自分なりに対処方法を見つけることはできます。

 このように、コントロールできないことに集中するよりもコントロール・解決できることに集中し、上手に時間を使っていきましょう!

 悩みを言語化する方法について説明してきましたが、そもそも不安を言語化する意味は?と思う方もいらっしゃると思いますので、不安を言語化することのメリットも説明しますね。

 端的にいうと、不安の正体が明らかになると答えが出しやすいからです。

 人間の脳は「答えが出るまで探し続ける」という習性があるようです。

 例えば、昔人気だった芸能人の写真を見て「分かるんだけど思い出せない…」とモヤモヤしてネットで調べたことありませんか。

 まさに、この状態が答えを欲している脳の状態。

 悩みも同様で、答えが出ていない状態だとずっと脳内でループし不安な状態がずっと続いてしまいます。

 この状態を回避するためには、まずは不安の正体となる悩みを言語化し、答え(解決策)を見つけていく作業が必要になります。 時にその不安の正体を突き止めることは勇気が要ることではありますが、時間は有限ですので、不安な状態を1日でも1秒でも早く解消できると、前に進む一歩がその分早くなり、有意義で有益な時間を過ごせると思います。

 

■解決方法を見つけ、自分の特性を生かす

 

 次に「解決方法」を見つけていきますが、その前に 「この不安が解消されたらどんな良いことがありますか。それぞれ3つ考えてみてください。」という問いに答えてみてください。

例えば…

 

 不安 

・子供の養育費がいくらかかるのか不安 

 不安が解消された際のメリット 

・働くこと、資格取得へのモチベーションが向上する

・子供のやりたいことをさせてあげられる

・お金の使い方が見直され、逆算して貯金・運用できる

 

 いかがでしょうか。また気持ちの変化にお気づきでしょうか。

 良いこと(価値・メリット)をイメージできると モチベーションが向上し、ご自身の目指すゴールをイメージすることもできます。

 

 次に解決方法です。

 どんな方法で解決したいか。それぞれ3つ考えてみてください。

 

 不安 

 子供の養育費がいくらかかるのか不安

 不安が解消された際のメリット 

・働くこと、資格取得へのモチベーションが向上する

・子供のやりたいことをさせてあげられる

・お金の使い方が見直され、逆算して貯金・運用できる

 解決方法 

・ファイナンシャルプランナーさんに相談してみる

・自分で調べる

・ママ友に聞いてみる

 

 言語化してみていかがでしょうか。おそらくこの3つの方法の中には自分の特性上、すぐに行動できること、できないことがあると思います。

そこで、最後の問いです。

この3つから自分の特性(性格)を生かして行動するとした場合、今日から何を始めたいですか。

 

  不安 

子供の養育費がいくらかかるのか不安 

 不安が解消された際のメリット 

・働くこと、資格取得へのモチベーションが向上する

・子供のやりたいことをさせてあげられる

・お金の使い方が見直され、逆算して貯金・運用できる

 解決方法 

①ファイナンシャルプランナーさんに相談してみる 〇

→自分の性格上、いろいろなことが気になってしまうので、聞きたいことを質問しながら聞けるファイナンシャルプランナーさんにお願いしてみよう!まずは県内で相談できるファイナンシャルプランナーさんを検索して申し込みをしよう!

②自分で調べる ×

→性格上、ネット情報をあまり信用できないし、専門用語が並ぶと眠くなっちゃう。。。

③ママ友に聞いてみる ×

→気軽に養育費の話を聞けるママ友がいない。

 

 最後の問いはいかがだったでしょうか。 今回は悩みと解決方法を言語化し、自分の特性を活かした 行動目標を設定していただきました。 日々の悩み解消にも使えるワークですので お時間あれば、ぜひトライしていただけるとうれしいです。

◆執筆者プロフィール

福島知加(ふくしま・ちか)(株)ワダチラボ代表取締役

営業、人事、キャリアコーチの経験を経て独立。 人材支援歴12年。

企業や自治体の人材育成・定着支援、大学生の就活〜求職者支援を実施しこれまで2万人以上の支援に携わる。

趣味はアイドルを応援すること、泡盛を嗜むこと。2児のママ。