「自分のことは後回し」のママたちへ 子育て中の2人が企画した交流会


この記事を書いた人 アバター画像 田吹 遥子
講座やワークショップイベント「沖縄ママアップ」を主催する大平ひとみさん(左)と金城さやさん=那覇市内

 【那覇】仕事、家事、育児に忙しい母親に向けて、知りたい情報や講座、ワークショップなどを同一会場で複数体験できるイベント「沖縄ママアップ」が人気を集めている。

 暮らしととのえwith代表の大平ひとみさん(37)と、那覇市天久のレンタルスペースPUZZLE(パズル)のオーナー、金城さやさん(36)が主催する。2人は「『誰かのために』を優先して自分のことを後回しにしがちな母親に、『自分のための時間』で満たされて自分らしくあってほしい」と力を込める。

 「つながること、育児の負担を減らし、“孤育て”をなくすこと」をモットーに活動する2人。2019年にイベントを初開催し、これまで那覇市近郊で通算6回のイベントを開催した。イベント開催前にはオンラインで出店者との交流会を催すのが特徴で、当日はアットホームな雰囲気を醸し出している。10月に開催したイベントでは、会場での講座、ワークショップ、飲食、物販に加えてオンライン講座も設けた。また、現役の保育士らがボランティアでベビーシッターチームをつくり、無料の託児ブースも設けた。

 大平さんも金城さんも小学生の子どもたちの子育て真っただ中。自身が子育てに関する情報を得たり、講座などで学んだ際、「自分が変わった。もっと早く知っていれば、もっと早く学べばよかった」と実感し、イベントを開催するきっかけとなった。

 2人は「考え方が変わるだけで自分が楽になり、自分が変われば心にゆとりができて周囲も変わった。“孤育て”を減らすためのヒントや小さな気付きになるイベントを今後も続けていきたい」と熱い思いを語った。

 次回のイベントは2月に開催予定。詳細は「ママアップ」で検索。
 (中川廣江通信員)