自衛隊、電子戦訓練を開始 座り込み市民ら排除も 本部・八重岳 


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電子戦の訓練を阻止しようと座り込んだ市民を排除する機動隊員ら=26日午後2時頃、本部町の八重岳

 【本部】防衛省統合幕僚監部は26日午前11時ごろ、自衛隊統合演習(実動演習)のために本部町の八重岳に入った。防衛省関係者によると、電子戦を想定した訓練だという。市民約20人が集まり、「戦争でたくさんの血が流れた場所。訓練を止めろ」と抗議した。午後2時ごろには県警機動隊が駆けつけ、自衛隊車両の進入阻止のため座り込む市民らを強制排除した。

 自衛隊の大型車両は3台入り、うち2台はアンテナとみられる機材を積んでいた。防衛省が本部町に提出した申請書によると、使用目的は「陸上自衛隊演習および陸自システム通信訓練のため」としている。同町は電子戦との関連性を防衛省に問い合わせたが、同省は年3回程度実施している「通常の通信訓練で、電子戦ではない」と否定した。

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