沖縄大交易会で個別商談880件 オンラインは12月24日まで


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国内最大級の食の商談会「沖縄大交易会2021」の最終日。販路拡大などを狙い、バイヤーに自社製品をアピールする「やぎとそば 太陽」の仲西洋陽代表(右)=26日、那覇市松尾のホテルコレクティブ

 25日に開幕した食の商談会「沖縄大交易会2021」(同実行委員会主催)のリアル商談会は26日、最終日を迎えた。大会事務局によると、2日間の個別商談件数は約880件(速報値)だった。開催規模は異なるものの、全て対面形式だった2019年の3090件(同)を下回った。

 大交易会に参加した全105社のサプライヤー(商品供給事業者)のうち、最終日は県内7社・県外46社の計53社が出品した。コロナ禍で観光が大打撃を受け経済が低迷する状況の中、県内の事業者は全国のバイヤー(購買者)に対し、販路拡大の糸口をつかもうと自社の商品を熱心にPRしていた。

 ヤギ肉の加工品などを製造販売する「やぎとそば 太陽」(うるま市)は今回初めて出品した。仲西洋陽代表は「県外発送などのノウハウに乏しいので、バイヤーから学ぶことは多い。商談をヒントに今後につなげていきたい」と刺激を受けた様子で話した。

 黒糖本舗垣乃花(浦添市)の垣花和秀社長は「バイヤーの沖縄の商品に対する関心の高さを感じる。われわれは加工技術があるので、要望に応じた商品を開発し新しいものを提供したい」と意気込んだ。

 オンライン形式の商談は12月24日まで行われる。全体の商談件数や成約率などの確定値は事後にまとめ、あらためて公表する。